「地域を紡ぐかんかんセミナー 第1回OPENINGセミナー」を開催しました

2021年8月5日(木)17:45~19:00開催

 2021年8月5日(木)本学看護学科棟1階大講義室にて「地域を紡ぐかんかんセミナー」を開催しました。新型コロナウイルス感染症が猛威をふるう中、工夫して看護を展開している看護職同士がつながる機会として、オンライン開催としました。
 2019年2月に行った「看護職の連携に関するニーズ調査」に基づき、大学病院と地域の訪問看護職がそれぞれの立場からその人らしい生活を支援するための技の共有、連携のつながりを作ることを目的として、本学看護職キャリア支援センター地域看護職支援部門において企画いたしました。
 本セミナーは、年3回の予定で、対象は、訪問看護師、本学大学病院で地域との連携に関わる看護職です。
 第1回はOPENINGセミナーとして、開講式では服部ユカリセンター長から、主に急性期看護を担う大学病院と訪問看護は距離があるかもしれないが、互いの役割を理解し連携を深めることでよりよい支援ができるという期待と、オンライン研修は遠方からも参加可能となるというメリットのお話がありました。
 そして、道北、道東、空知、上川など様々な地域から訪問看護師18名、大学病院10名の計28名にご参加いただきました。
 今回の内容は、報告「訪問看護事業所の連携に関するニーズの実態」、旭川医科大学病院の石上香感染管理認定看護師を講師としミニレクチャー「在宅での感染対策のポイント」、リレートーク「新型コロナ禍での看護を語る」でした。

 ミニレクチャーの内容を一部ご紹介します。
 COVID-19の基礎知識として、発症2日前から感染力がある非常に厄介なウイルスであること、アルコール消毒がよく効く、ワクチンの有効性などをふまえ、感染対策のポイントは①持ち込まない、②持ち出さない、③広めないの3点を常に意識する必要があります。
 マスク、手洗い等の標準予防策は全ての人に必須であり、医療関連感染を防ぐためには、感染経路別予防策の徹底が求められます。個人防護具は、着用時には鎧をつけるように身を護る意識があると思いますが、外す時に自分と周りを汚染しないことがポイントです。
 コロナは目・鼻・口が感染の入口となるため、飛沫防止、ソーシャルディスタンスが有効です。日頃からの体調管理、地域の感染症流行状況を捉え、流行地域との往来自粛が求められます。
 コロナが収束したとしても新たな感染症は出現するというお話からは、常に健康危機管理の視点を持ち、コロナから感染対策の教訓を得ていきたいと感じました。

 リレートークでは、コロナ禍における看護の現状と課題を情報交換することができました。コロナ禍での入院は面会制限があり、在宅での受入れ体制が整わないまま退院になる難しさ、家族から在宅でみていきたいと相談があっても、訪問系の事業所やサービスがストップして受け皿がない中、何とかして地域での支援が行われていること、ICTを活用して稚内と旭川をつなぎ、退院支援をした事例の報告等もありました。また、地域からは、認知症の人の訪問で、マスクをつける必要性を何回説明しても忘れてしまうため、訪問看護師が毎回マスク姿を見せて説明したり、マスクや消毒の必要性を壁に貼るなど可視化の工夫も紹介されました。

 受講者の感想として「基本的な感染対策を再認識し、認知症患者さんの感染対策や他の事業所の感染対策も参考になった」、「ICTを用いた退院前カンファレンス、患者・家族との面談等を進めていきたい」、「病院側の苦労を知ることができ、訪問看護師からも情報提供していきたい」といった声がありました。また、「オンライン研修は参加しやすい」と参加者の90%以上が回答し、「移動がなく効率的」と64%の回答がありました。

 全体を通して、本研修は地域・在宅および病院側のニーズ等を情報交換し、参加者が顔の見える関係性の利点およびICTを利用した連携方法の必要性を認識する機会になったと思われます。
 今後もオンライン研修を効果的に展開し、次回以降は事例検討を取り入れ、さらに実践的な内容としていく予定です。皆様にご参加いただければ幸いです。

セミナー風景

開会挨拶 服部ユカリセンター長
ニーズ調査結果報告 井戸川みどり 地域看護職支援部門長
ミニレクチャー「在宅での感染対策のポイント」 石上 香 感染管理認定看護師
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