初年次セミナー「看護の世界」を実施しました

看護職キャリア支援センター・二輪草センター共催「看護の世界」実施報告

 看護職キャリア支援 職場適応支援担当 平塚 志保

 「看護の世界」は、これまで二輪草センターのキャリア支援部門として行われていた二輪草セミナーと学生へのキャリア教育を再編し、看護職キャリア支援センターと二輪草センターの共催事業として実施しました。看護学科1年生の必修科目『初年次セミナー』(コーディネーター:看護学科 及川教授)の中で、現場で活躍している保健師、助産師、看護師が、学生に向けて、実際の仕事ややりがいなどを語りました。今年度はオンライン授業のため、430日収録、513日配信となりました。

 旭川市保健所池田真由美先生からは、主に行政の場で働く保健師についてお話いただきました。保健師の仕事では、地域を丸ごと看護するという視点で、病気の有無に関わらず、地域住民の暮らしといのちを守り、地域全体の健康を向上させることをめざします。保健指導の場面では、同じ健康状態でも置かれている生活環境を知ることで関わりが違ってくること、対象者の力を引き出す関わりが重要となることなど、具体的に説明いただきました。

 当院周産母子センター助産師米澤里奈先生からは「やっぱり助産師の仕事が大好き!!」というテーマでお話いただきました。助産師をめざしたきっかけ、ハイリスク母子への助産ケア、赤ちゃんにやさしい病院としての取り組み、稚内に出向した経験などから、助産師の責任とやりがいを説明いただきました。さらに、ご自身が目指す “お母さんと赤ちゃんの邪魔はせず、豊富な知識と経験で支える、いつも明るく、たくましい助産師”という助産師像やお母さんと赤ちゃんに笑顔と元気を届けたい思いを伝えていただきました。

 当院7階西ナースステーション看護師森谷美紀先生からは、看護師の業務、役割、看護師のやりがいに加え、忘れられない看護エピソードを紹介いただきました。患者さんの希望を叶えるために医師やご家族と話し合いを重ねた経験から看護師を誇らしいと感じたこと、「ごめんね。大好きだよ」という患者さんの最期の言葉を家族に伝えたこと、患者さんに「あなたの手はあたたかくこころが伝わってきた。マッサージされるととても心地よかった。あなたの手は “神の手だ” 」と言ってもらえた経験をお話しいただきました。

 学生の講義後のレポートでは、「保健師、助産師、看護師それぞれの仕事の内容や魅力を知ることができた」「感動した」「自分の将来を考えられた」「患者さんを支えられる看護師になりたい」「授業が再開して看護学を学ぶのが楽しみになった」などの記述がありました。

 大学に一度も登校できず、看護職に向かって勉強している意識をもつことすら難しかった新入生にとって、現場の最前線で活躍されている看護職からのメッセージは、学びの原動力になっていました。また、これから自分の看護職としてのキャリアを考える一助にもなっていくと思います。3名の講師の皆さまには、お忙しい中、学生不在の大講義室でのひっそりとした収録に対応いただきました。心より感謝いたします。